200ポイント滝落!ポンド円の相場はトレンド変換の可能性アリ!
ポンド円が急落しましたね!
ここ最近のポンド円は買いトレンドが続き、上昇していたにもかかわらず、大きく下落ました。
その理由を説明しつつ、ポンド相場のトレンド・見通しについて書きます!
ブログさぼってましたが久々に書きます
ポンド相場が急落した理由
BOEが政策金利の発表のタイミングで公開したインフレレポートの内容が、相場の思惑に反して弱気な見通しだったからです!
政策金利の据え置きは予想通りの内容でしたが、レポートの内容を読んだ投資家がポンド売りで反応したのです。
ポンドは一度反応すると、値幅が大きいから怖いですねー!!
個人的にはちょっと苦手な通貨です(~3~)
インフレレポートの内容
- 最初の利上げは、市場予測が2017年の第1四半期
- GDP見通し: 2015年->2.8%から2.7%、2016年->2.6%から2.5%へ下方修正
- インフレ見通し: 2015年->0.3%から0.1%、2016年->1.5%から1.1%へ、2017年->2.1%から2.0%へ下方修正
読みにくくてすいません。
簡単にいえば、インフレの見通しを下げたということです。
特に利上げの予測については2016年中から2017年に変わりました。
これは為替相場に致命的なダメージを与える!
なぜなら、利上げの思惑で買われているポンドのトレンドが、そのポンド買いの根拠を失うから!
最近の投資家たちの考えとしては
利上げが近いだろう -> ってことはポンド買いだな
だったものが、その考えを今回のレポートの内容で完全否定されました。
だからポジションは買い持ちのポジションが決済されて一気にポンドは下落になったのです。
投資家にとって、ポンドは「買い」という判断をしていた根拠がなくなるので当然の反応ですね!
FXトレーダーにとっては見逃せない変化だと考えます。
カーニーBOE総裁発言
MPCの約1時間に行われたイギリス中銀のカーニー総裁会見の内容です。
- 利上げは徐々に行うだろう
- 世界経済の見通しが悪化するリスクがある
- ポンド高はインフレ率を下げる要因
- ポンドの為替レートが2年先に渡り消費者物価に影響する
明らかに弱気です。
しかも後半の2つはポンド高の牽制をしています。
つまり、
ポンドの為替レートが高くなることを明らかに嫌っています
これを見ると、この先もBOEはポンド高を牽制することが2016年にも起きてくるだろうなぁ、、と思えるのです。
オーストラリア中銀とかもそうでしたが、どこの国もやっぱり自国通貨が高いことを嫌がるなぁって感じます。
まぁ通貨安は輸出が有利になるので、当然のことなんですけどね
もう少しだけ先の未来を妄想(シナリオづくり)してみます。
くだらないかも、なので読み飛ばしてもらってOKです。
彼らは為替レートを目標には置いていません。
それでもこの発言をするということは、ポンド高がデフレ圧力を生んでいると認識しているのです。
ならば、CPIが上がってこない限りは彼らはポンド高を容認しません。
ポンド高を容認しないということは、利上げをしません。
つまり、CPIが上がる => 利上げを検討となるはず。
そう考える投資家は多いはずなので、CPIの数値に敏感に反応するのではないか?
とかを頭の片隅に置いておくことにします。
答え合わせは、来月以降の英国CPIに対する相場の反応を見て確認しよう。
今後のポンド円相場の予想・見通し
ふじたはこれを発言直後の一時的な売りではなく、ここ最近の買いトレンドが転換するのではないかと思っています。
※ちなみにふじたはユーロ/ポンドのポジションを持っていましたが、トレンド転換と判断して、全部ポジ決済しました。損失はありませんが利益をほとんど吹っ飛ばしましたよ、くそう。
そもそもイギリスは米国に次いで、利上げの可能性が高いと思われていた先進国でした。
ここ最近のファンダメンタルズも良い数値が多かったので利上げの思惑が膨らんでの「ポンド買い」です。
それがこれだけ長期的に弱気な見通しをしているとなると、「買い」にはいけないよなぁ、、、
そして間違いない事実として英国の利上げの時期は近くありません。
なので、思惑買いの今の上昇トレンドは終了だろうなー、と予想できます。
ただし、
「FXで今後のポンド円相場で儲けるなら、ショートだ!」というつもりはありません。
そうではなく、「ポンドは買いで良い」と思っていた判断は一度リセットして考え直する必要があるということです。
久々のブログも今回はこの辺で力尽きました、、、
参考になれば良いんですが、ふじたの予想ちょこちょこハズれますからご注意を(笑