あ、これ日銀は追加緩和しないな!ドル円・クロス円は円高へ!?
追加緩和を期待しているFXトレだーにとっては「まじかよー」というニュースを紹介!
どうやら追加緩和をしなくても物価目標を達成できるように日銀が動いてきたのでそれについて解説します。
日銀が公表するCPIの種類を増やす
今まで日銀が目標にしていたのがコアCPIという生鮮食品価格を除いた、物価上昇指数でした。
それが下のロイターのニュースにあるように、日銀が公表するCPIの種類を増やすようです。
これは要するに政策目標にしている物価指数を変更する、ってことなんだと思います。
物価がコアCPIだと上がっていなくて、仕事してないっぽく見られるのが困るからでしょうね。
直近のコアCPIがほぼゼロ。
それにしても目標値に、ようやくコアコアになりましたね。
コアコアCPIとは生鮮食品と原油価格を除いた消費者物価指数です。
原油も上下が激しいので、そもそも目標を設定するならば最初からコアコアにしないとおかしな話しでした。
きっと最初の目標値を何にするかを決める際に、コアコアの方が正しい目標値だけれども、日銀的に都合がいいから、そっちを採用したんだろうなー(※あくまで妄想ですよ)
それが現在だと、原油価格が下落しているためコアCPIだと日銀的に2%の物価上昇の達成が難しくなって都合が悪くなります。
だから、都合がいいように変更してきたんだろうなー。(もちろん、妄想です笑)
より日銀が効果が出ている指標を発表することで、ちゃんと俺たち仕事で成果出しているんだぜアピールするわけです。
まぁ実際に効果出てるんで、それをなるべく多くの国民に分かりやすいようにするのは別にいいことだと思います。
こいつらホントに都合いいやつらだなぁーとか思いますが、これは日本の経済にとっては正しい方向への変更なのでまぁ仕方ないか...
より現実味・実体経済に近しい数値を政策目標にするわけですから
FXで儲けるチャンスが減る!?
ただしFXのトレーダーにとっては、儲けるビッグチャンスが減ります。
それはなぜか?
これから、目標値が変わるということは、追加緩和無しには不可能だった2%の物価目標を達成できる可能性が十分出てきます。
日銀は2016年後半に達成できる見込み、っていう発表をしていました。
(2016年前半から2016年後半に達成時期を延期した)
あの絶対不可能なはずの達成見込みは、そもそも今回の目標値を変更することも含めての事だったんだな。
達成できるなら追加緩和なんて必要ありません。
すると、1つのビッグチャンスだった追加緩和によるドル円・クロス円の爆上げ相場が無くなる事になります。
あーあ、残念。。。
過去記事のFXのドル円、クロス円爆上がりのXデーはいつ? 黒田日銀総裁発言よりで予想した爆上げの日は来なくなったということです。
ふじたはこのニュース、けっこう萎えました。
そして
逆にこれは、爆上げどころではなく円高方向に動くような情報です。
今のところ、マーケットはこの日銀発表にほとんど反応していません。
でも、これはボディブローのようにジワジワ効いてくるはず。
もし次回の日銀の会見とかで黒田総裁が
「コアCPIはあがってなくても、コアコアとか刈り込みとかが上昇しているからいいでしょ?」
みたいな発言をしたときにマーケット参加者がいっきに気付くんじゃないですかねぇ。。
「あ、これ追加緩和やらねーんだ」
と。
ファンダメンタルズによる一方的な相場で利益をゴッソリ取って儲けるスタイルがふじた流だったので、このチャンスが無くなるのは本当に残念。