2016年のポンド相場を考えよう!
遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
バタバタと忙しく(といっても飲み会ですが)ブログ書くのが久しぶりになりました。
今回は、2016年のポンド相場を考える上で重要なことをピックアップしておきます
重要イベント
- イギリスのEU離脱を問う、選挙
- 原油相場の行方
これで占っていきましょう!
先にいっておきますと、ふじたは2016年のポンドは弱いんではないかなぁと思っています。
EU離脱の国民投票
そんなの知ってるわ!と言われそうな気もしますが、2016年の英国ポンドにとって最大のイベントはEU離脱についてのイギリス国民投票です。
やっぱりポンド売りになるよなー、という予想をしています。
去年(か一昨年)にスコットランドがイギリスから抜けるかどうかの投票ありましたよね?
あれは、あくまで国内の小さな話し(とはいえ産油地域を抱えるので大きいですが)ですが、こんどはイギリスという国が物と人の自由は行き来を保証しているEUから離脱するのはめちゃめちゃでかい話しです。
もし本当に離脱なんてことになれば、このブログのテーマでもありますファンダメンタルズ(経済的基礎的条件?)にも影響します。
ファンダメンタルズは当然FXというか為替に影響しますので、当然これはもう2016年のメインテーマになります。
本当にEUから離脱するのか?
離脱は何十年という超長期的に見ればわかりませんが、すくなくとも僕らトレーダーが意識するようなスパンでは確実に悪材料です。
それならどうせ離脱しないでしょ?とも思いがちですが、こんな記事があります。
英国でEU離脱論に勢い、47%が支持に傾く=世論調査 | Reuters
47%って、、、半数にかなり近い。
もちろん直前にならないとこんな数値になんの意味もありません。
回答する人もまだ先のことなら、その場の感情で回答するでしょうし。
ということで現段階ではなんとも言えないが、絶対に無いといえるほどの状況では無い。ってことですね。
いいですねこのモヤモヤ感。仕込むタイミングさえ間違えなければポンドはショートで大きく儲けるチャンスがあると思っています。
なぜ離脱したいのか?
離脱するにはそれなりの訳があるはずです。
それは近年EUで大問題になっている移民・難民の問題です。
まずは近年大騒ぎの難民問題。
EUには中東の国からの難民が去年に大量に入ってきました。
EU加盟国は、加盟国である以上は難民を受け入れ無いといけません。(もちろん限度はあるでしょうが)
もともとは最初に入国した国が難民の受け入れをする規約だったはずが、数が多すぎるためにイギリスでも受け入れの必要が出てきました。
彼らの対処(衣食住)をするのは当然ながら国の税金が使われます。
経常収支の赤字が拡大しまくりのイギリスでは、こんなことに金を使ってる場合では無いでしょう。
次に移民問題。
移民自体はずーっとEUは受け入れてきました。
これは難民とは違って国民に近い扱いなんだと思います。
そして基本的にはEUの中は人の移動の自由があります。
するとEUの中でも経済が良いイギリスに移民の人たちが人気殺到で人が押し寄せます。
これがイギリス国民、とくにブルーカラーで働く人にはたまりません。
当然ながら低賃金での就職の競争があるので、イギリス国民の雇用が奪われるわけです。
経営者にはいいかもしれませんが、労働者には気に入ら無い状況なわけです。
こうして、EUにいることのデメリットが目立っているために、もうEUから離脱しちゃえばいいじゃん。という発想になっているのです。
原油相場の行方
相変わらず原油相場が低い水準です。
たまに40ドル台に乗ることもありますが、基本35~40ドル台にいる時間が長い。
イギリスは先進国ですが、北海油田を抱える立派な産油国です。
年々産油量は減っていますが、それでも生産量は世界で30位以内には入っていたはずです。
当然ながら原油が安くなるとイギリス内のエネルギー関連企業には確実にダメージがあります。
今回ニュースは探してませんが、雇用削減を伝えるニュースが去年あたりにチラホラ出ていたように記憶しています。
原油が下がるとインフレ率を押し下げるのは当然として、産油国だから原油関連の経済も悪化する、というシナリオが出ているわけです。
2015年は絶好調のイギリスでしたが、2016年はこの長らく続いてきた影響が出てくるだろうなぁと思っているところです。(
カーニー総裁発言やインフレレポートで、経済好調なのに利上げの見通しを伸ばしたのはこの辺りの影響だろうと考えています。)
話しが少し逸れますが、昨日に戦争を想像させるようなニュースがありました。
サウジ・イラン国交断絶 バーレーン、スーダンも 第三次世界大戦に発展か (1/2ページ) - 政治・社会 - ZAKZAK
本当に戦争寸前なのか、各国の担当者は計算ずくでプロレスしているような状況なのか不明ですが、こんな事件があっても原油価格は上がりませんでした。
こういうときは、原油価格は上がるもんですが、どうやら現在の供給過剰の状態では戦争でさえ、価格上昇の力が無いのかもしれません。。