ふじたの知見 ファンダメンタルFX投資

FX投資について書きます。ファンダメンタルという、通貨の強さを重視したチャート分析とは違った投資をしています。

ドイツ銀行破綻疑惑!株もドル円、クロス円も爆下げ。

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お疲れ様です、ふじたです。

 

昨日、2月8日にドル円いよいよ116円のラインを割りましたね!

 

反発の可能性を考えて116円ジャストで買い、115.80でストップロスを入れておいたんですが、あっという間に突破されてました 笑

 

つづく本日はいよいよ114円台まで行きました。

昨日ダウの流れを引き継いで日経平均はなんと900円も下がった。。。

 

べらぼうなリスクオフです。

 

ドル円相場は完全にトレンド転換すると思います。

fxトレーダーとしてはもう、素直にショートで入るべきでしょう。

 

今回の記事では、

なぜに急激にドル円(クロス円も)はこんなにも売られたんだ?という理由について説明します。

そして、今回の件を調べていたらユーロ圏では恐ろしい法律が成立していることが判明したので、おまけでそれも軽く説明します。

 

ドイツ銀行の破綻疑惑

 

今回の株、為替の急落理由は、ドイツの最大手銀行であるドイツ銀行の破綻疑惑が原因です。

 

日本でいうと東京三菱UFJクラスの銀行が破綻するんですから、それが本当ならドイツそしてユーロ、もちろん世界がかなりヤバい!

 

あくまで疑惑ですよ!

でも本当ならその場合のダメージが大きいので、リスクを織り込んで円買い、円高につながったようです。

 

まずはこのニュースをみてください

ドイツ銀の苦境で危うし、CoCo債のクーポン-クレジットサイツ - Bloomberg

 

んーなるほどね。

 

ちなみに、この動きを受けてドイツ銀行は支払い能力は十分あることを公式にコメントしたみたいです。

 

だからあくまで疑惑です。

 

ドイツ銀行のCDSと株価

じゃあマーケット・投資家はどう見ているのか?って話しです。

 

cdsについての説明は他サイトに任せるとしてドイツ銀行のCDSが急上昇しています。

cdsは保険料ですから、保険料が急上昇ってことはリスクが急上昇ってことです。

 

そして株価は20%を超える急落です。

英語サイトですが、このサイトにグラフが載っています。

Is Deutsche Bank Signaling A New Banking Crisis? | Zero Hedge

 

ドイツ銀行CDS急上昇、株価急落

ドイツ株式指数(DAX)は6日連続で下落、前週末比3.3%安

 

ちなみに欧州銀行株は、全面安だそうです。

BNPパリパもバークレイズもシティも皆下げました。

 

 

あれ、そもそもなんで急にそんな疑惑が?

と思いますよね。

 

ドイツ銀行の巨額営業赤字

たぶんこれがきっかけです。

ドイツ銀、過去最大8500億円の赤字に 15年決算見通し :日本経済新聞

 

こんな感じで大赤字だしてます。

色々と不正取引をやって、訴訟コストやら赤字のためにリストラとか事業所閉鎖のコストが大きかったみたい。

 

それにしても1/28に決算発表だったのに、なぜ今になって急に材料視されたんだ?

ごめんなさい、ちょっとそれがわかってません。

 

結局、債務不履行になるの?ならないの?

ふじたにはよくわかりません 笑

来月とか半年後とかにいきなり、ってことはないでしょうけど、正直まったく判断できません。

 

なので、世の中の優秀な方の意見を参考にしましょう。

 

 

 冷静な意見とても助かります。

(Tier1というのは流動性の高い、つまり割とすぐに現金にか得られる資産のこと)

 

あとどこぞのニュースでドイツ銀行が扱っている金融商品の75兆ドルっていうのの間違いの可能性を指摘してくれてます。

 

この人すごい! 

 ふじたは思わずフォローした

 

 

で、結局ふじたはどう見てるのか?っていうとまだまだ半信半疑です。

なので、追ってこの件は調べてこのブログに書いていこうかなとは思ってます。

(気が向けば)

 

 

今の為替相場はどうなってる?

この問題をうえけて、円買いによる急落したわけですが、

本日の9日のアジア時間では引き続きさげて114円台をとっぱしました。

 

しかし、欧州時間で買い戻しになりました。

 

おそらく欧州でも上記のような冷静な分析が広がってきて、リスクを過大に織り込んだ分は巻き戻しじゃないかな、根拠はないんですけど。

 

 

ついでに

ついでに面白い記事(PDF)みつけましたので共有しますね

去年あったギリシャ問題で、実はドイツが破綻しかけてた、というレポートです。

 

あのとき、ギリシャはたかだか30兆円程度のGDPしかない小国だから、破綻してもいいんじゃない?デフォルトして、通貨暴落してもいいんじゃない?

的な発想もありましたが、実はもし本当にそうなっていたらヤバかったんですね。

http://shukusho.org/data/Nakanishi(2015.9.8).pdf

 

ふじたも、別にギリシャ破綻してもいいよの立場だったので、これ読んで冷や汗。

もちろん、メルケルはそれも理解したうえでの交渉なので破綻なんて絶対にさせなかったんでしょうけどね。 

 

 

おまけ

おっそろしいです、ベイルイン。

ベイルイン | マーケットでよく聞く目にするトレンドワード集

 

しれっと欧州で2016年1月から開始されたようです。

「ベイルイン」元年となる2016年 - trendswatcher.net

 

大きすぎて潰せない銀行が以前のギリシャ危機などで破綻しそうになったら、

どうやって救済するのか?

 

今まで

→ECBなど公的な機関が債権を買い取ってお金を銀行にあげることで救済

 

2016年1月から

→預金者の預金を使って救済

 

え!?

一般の人が銀行にお金預けてて、その銀行がピンチになったら勝手に預金減らして自分たちの金にすんの?

それたんなる泥棒じゃん... まじかよ...

 

欧州でもマイナス金利ですし、もはや銀行だって確実な収益源がなかなか見つからないのにこんなことありですか?

 

どっか一つの銀行でも、これ実際にやったら金融不安になりますね。

 

ユーロ圏のみなさん、本気で同情します。

 

  1. 金融緩和による金利の低下、それによる銀行の収益悪化
  2. 資金力の小さい銀行が、破綻しそうになる
  3. ベイルイン発動で、預金者からお金を巻き上げ
  4. 信用不安で預金の引き出し連発
  5. 預金減りすぎて、金融不安

 

なんかこんなシナリオだってありえそうな気がする...

 

 

-------更新 -----------

 

 

ロイターさんのこのニュースで、また疑惑

アングル:ドイツ銀、株価回復はいばらの道 投資家は信頼喪失 | Reuters

 

気になった所をちょっと引用させてもらうと

 


シティのアナリストチームは先週の調査ノートに「ドイツ銀は最大70億ユーロの資本不足に陥っており、訴訟問題の行方次第では、既存の株式を非常に希薄化させる規模の増資が必要になる可能性がある、というのがわれわれの見方だ」と記した。

 (引用元:ロイター)

 

あれ?シティグループは8000億円くらいの資金不足の可能性を指摘してるぞ。

やっぱり増資等なにか手を打たないと破綻という状況なのか?

 

増資...てことはまた劣後債使うのかな?

 

あと記事の中にもありますが、本当に破綻しそうになったら政府が介入するというのが暗黙の了解みたいです。

 

まぁデカすぎて潰せないのは間違いないよね。

1年前から半値にまで株価が落ちてるけど、どこかに買収されるわけにもいかないよね。

 

助けるのはいいけど、国内の1行の問題だからECBではなくやっぱり記事通りにドイツ政府が助けるのかな?

 

もはやユーロ全体を考えたら、ユーロ各国の銀行に資金を入れてあげるようなことを「追加量的緩和」の名の下にやってくれないかなぁ

(具体的な資産は何を買えばいいとかわかんないけど)

 

そしたら、ユーロ下がるの見越してFXでポジションとれば楽に儲かるので、投資家としては嬉しい。

(経済として正しい金融政策なのかは不明だけど)

 

3月にドラギ総裁が言っていた政策スタンスの変更にこの件も影響するだろうな。

ふじたはこの件でECBが追加緩和の可能性を高めた、って思っています。

 

 

どうでもいいですが、、

ドイツ銀行って投資銀行じゃなくて預金を預かるような一般的なやつですよね?

このピンチにまさかのベイルイン使ったりして!