ふじたの知見 ファンダメンタルFX投資

FX投資について書きます。ファンダメンタルという、通貨の強さを重視したチャート分析とは違った投資をしています。

ユーロドルの見通し変化!? 12月までの相場をザックリ予想

お役に立てたなら、シェアしてもらえると嬉しいです!

このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク

ユーロドル日足チャート

12/3追記

ECBのドラギ会見についてはこちらに詳しく書きました

ユーロ円・ユーロドルはどうなる?ECBの政策金利発表で

 

このブログを読んでくれているFX投資家のみなさん、 22日の木曜日にユーロが急落しましたね!

 

ドラギECB総裁による追加緩和の発言をすでに知っている人が大半だと思いますが、まだFXの入門者の人にもわかってもらえるように、急落の理由を書きます。

さらに、本題の今回の発言でユーロドルの(ユーロ円も)12月までの見通しが見えたのでそれについて書きます。

  

ユーロ急落のきっかけ

ECB総裁のドラギが、政策金利発表のあとの会見で追加緩和の検討をしているという内容の発言をしたことがきっかけです。

jp.reuters.com

 

金融緩和を拡大 => 通貨の下落

 

この思惑が走ったので、まだ緩和は実行していないのに下落しました。

これはfxをある程度やっている人なら理解している当然の現象ですね!

緩和のときの相場についてはFXと金融緩和の関係!知れば30%くらい収益アップできるかもに書きました!

 

2015年末までのユーロドルの見通し

本題です

 

あくまで今年の12月までの短期見通しですが、

ユーロドルは下落でしょう!

 

ユーロドルが下落する理由を説明します。

ただし、不安材料があります。スラムダンクの湘北〜陵南戦みたい!)

 

それもまとめます。

 

ユーロドルが下落する理由

それは、2つあります。

  • ユーロ側の理由
  • 米ドル側の理由

 

ユーロドルは売られやすく、米ドルは買われやすい

だからユーロドルは下落する!という見通しです。

 

それぞれについて詳しく説明します。

 

ユーロ側の理由

それはECBによる追加緩和を為替相場の参加者が織り込むから!

緩和を織り込む = ユーロが売られる

 

12月3日にECBは再び政策金利発表があります。

そこでの緩和が発表される可能性に向かって投資家がユーロを売りでポジションを取ります。

だから、ユーロドルの見通しとしては下落するだろうと見ています。

 

追加緩和に積極的、というECBの姿勢がfxのチャートを強く動かします。

  • 12月3日に向かって追加緩和を織り込む
  • 緩和が意識されるため、悪い数値のユーロの経済指標に敏感に反応する

 

この2点がこの2015年11月に発生するだろうと思うわけです。

 

ユーロの悪い経済指標はこれから出てきますが、その反応を見れば(過剰にユーロ売りが起きるなら)マーケットが追加緩和を意識していることが実感できると思います。

 

(さっそく22日発表のユーロ消費者信頼感指数は -7.7と悪い数値ですね)

 

忘れないでください!

12月3日 ECBの政策金利発表です!(重要なのはその後のドラギ総裁の会見ですが)

 

米ドル側の理由

12月のFOMCのときに政策金利の引き上げをするのではないか?

という思惑からドルが買われます。

 

アメリカの中央銀行ともいえるFRB政策金利決定についての会議がありますね(FOMCといいます)

 

スケジュールは下記。

  • 10月27~28日(イエレン総裁の会見なし)
  • 12月15~16日(イエレン総裁の会見あり)

それで12月に政策金利の引き上げ(利上げ)をするという思惑から、ドルが買われるのです。

 

ただし、アメリカは経済指標が最近になって弱気なものが増えてきました。

景気はだいぶ良くなってるはずなんですが。

いままでFRBだってこんな緩和したことがないので、それを従来の金利水準に戻した実績が彼らにはありません。

 

なので、そうしたときにせっかく回復した景気が悪化することが怖いのです。

ようはビビってるのです

 

いま米国で好調なのは住宅販売、サービス業、雇用関連、消費者信頼感指数あたりです。 

不調になってる代表格なのが製造業と製造業の景況感です。

 

FRBが注目していると言われている、工場の稼働率が実際に下がっています。

f:id:fujita222:20151024224935p:plain

 

製造業の景況感も悪化する一方(50だと景気の良い・悪いが五分五分)

f:id:fujita222:20151024225621p:plain

 

製造業は雇用者が多いから、この辺の景況感は雇用者数とか失業率を悪化させる恐怖があるわけです。

 

このあたりの経済指標が回復してこないと12月の利上げは難しいかもしれません。。。

実際に、為替相場がアメリカ金利の利上げをどれくらい織り込んでいるかというと

f:id:fujita222:20151024230824p:plain

  • 金利の据え置き : 61.4%
  • 0.25%へ利上げ : 36.6%
  • 0.75%へ利上げ : 2.0%

 

まぁ、年内の利上げは無さそう。というのが現在のマーケット予想なわけです。

(今のとこ2016年3月がの利上げ50%くらいで最も予想されてる)

 

逆を返せば、いまのドル水準は12月に利上げがなくともこの程度は保っているので、12月に利上げがなくとも、いったとして200ポイントくらいしかユーロドルは上がらないとも思っているのです。

 

まとめ

ユーロは金融緩和の思惑で売られる。

ドルは利上げの思惑で買われる。

だからユーロドルが下落するはず。

 

でも、ドルが本当に買われるようになるかは弱気になっている製造業系の経済指標が良くならないと、利上げの思惑もあがってこないだろうなぁといったところです。

 

うすーいシナリオですが、ドルの利上げ観測が高まるようなら、ユーロドルの下落は結構強烈なものになるはずです。

 

トレードプラン・シナリオ

すでに書いたように

 

  • ECBの発表 12月3日
  • FRBの発表 12月15~16日

なので、ECBの緩和を織り込む11月はユーロドルをショートする。

 

アメリカの弱い経済指標が出た所でユーロドルは上昇するだろうから、そこでショートポジションを取る。

 

売り抜けはECBの発表直前の12月1日あたり。

もし緩和の発表があれば、そのあとにまたショートポジションを入れる。

 

注意点としては

  • ECBの緩和の規模がショボいと対して下がらない可能性
  • ECB発表後は、その2週間後のFRB発表に向かって、反発上昇する可能性

 

 安全にいくならば、12月2日〜12月16日は大きなポジション取らずに

FRBの発表を待って後出しじゃんけん的にポジション作る(orトレード放棄する)ことですね!

 

 

……

………ユーロドルの話をしておいてなんですが、

 

利上げ確実なポンドと利下げ観測が強いユーロの通過ペアが最も楽に利益とれそうですけどねー!

 

俺はそっちでもポジションとりますよ!