FXと金融緩和の関係!知れば30%くらい収益アップできるかも
今回の記事は、FXの初心者向けの記事です。
このブログで何度も金融緩和とか追加緩和という言葉が出ていますが、
- 金融緩和ってなに?
- 金融緩和がFXとどう関係しているか?
- 緩和されるときにどうfxでトレードしたらいいのか?
について書きます。
なぜ何度も書いているかというと、FXで収益を上げるための強烈な武器になっているからです。
なぜ武器になるか?
それはこれを知ると、為替相場の見通しが立てやすくなるからです。
見通しというのは、1週間〜数ヶ月後のちょっと先の為替レートが今よりも高くなるか・低くなるかの予想がつく、ということです。
FXは結局のところ、ポジションを取ったところよりも高いか、低いかを当てるゲームです。
だから、その見通しが立つというのは利益の源泉(=武器)になってるわけです。
もちろん相場の見通しを立てるためには金融緩和(or 引き締め)の他にもたくさんの要素がありますが、最重要な要素の1つであることは間違いありません!!
金融緩和とは
FXと金融緩和の関係を知る前に、まず金融緩和について知りましょう。
金融緩和とは、各国にある中央銀行が世の中に流れるお金の量を増やそうとする政策のことです。
(中央銀行を知らない、という人はこちら→中央銀行(ちゅうおうぎんこう)とは - コトバンク)
世の中に流通するお金の量を増やせば、多くの人に多くのお金が行き渡ります。
お金をたくさん持てば、どんどん人はお金を使うようになります。
その結果、その国の景気が良くなります。
これは通貨発行権(お金を増やしていい権利)や政策金利の決定権を持っているその国の中央銀行だからこそできる、景気刺激の政策です。
※個人や会社が勝手にお金作れないけど、お金を作れる中央銀行なら、ばら撒き放題でしょ
端的にいえば、金融緩和とは、
中央銀行(日本なら日本銀行)が、国内の景気を良くしようとして世の中にお金をばらまくことです
なぜそんなにお金をバラまいて景気を良くしようとしているのだろうか?
それは当然、景気が悪いからですね!
つまり金融緩和とは景気が悪いときに行われるものです。
景気が悪い(><) => 金融緩和 => 景気が良くなる( ̄o ̄)o
こんな構図です。
どうなると中央銀行は景気が悪いと判断するのか?
景気が悪いと、中央銀行(中銀)が緩和をすると書きました。
じゃあ中銀は、何を判断材料にして今の世の中の景気が良い・悪いを判断するんでしょうか?
自分の体感? ニュース報道?
いえ違います。
これはその国の中銀によって違いますが、そのほとんどが物価で判断しています。
景気が悪いと物価は下がります(デフレ)
景気が良いと物価は上がります(インフレ)
物価の数値を持って、景気の良し悪しを判断し、
逆に景気を安定させるために物価をコントロールしようとしているのです。
デフレ(景気が悪い ) => 緩和 => インフレ(景気良い)
2015年時点のユーロや日本は、景気が悪いのでデフレ状態(物価が下がっている)orほとんど物価が上昇していないです。
なので物価目標を達成しようとして、緩和をしているわけですね!
代表的な中央銀行
日本銀行
名前の通り、日本の中央銀行。
彼らの目標は、インフレ率(物価上昇率)です。
具体的にはコアCPI(消費者物価指数)を前年比2%程度で安定させることを目標としています。
日銀のトップは黒田総裁(2015年現在)
FRB
アメリカの中央銀行です。
アメリカは各州ごとに中央銀行があり、その銀行のトップ(総裁)とFRBの役職者の組織がFRBです。
彼らの目標は、インフレ率の安定と雇用の最大化です。
トップはジャネットイエレン総裁です。
RBA
オーストラリアの中央銀行です。
こちらも日銀と同じく物価目標です。
前年比2~3%の消費者物価指数がターゲットです。
トップはスティーブンス総裁です。
金融緩和の方法
これは大まかに2つです。
- 政策金利の利下げ
- 資産の買取
政策金利の引き下げ(利下げ)は、中銀が民間の銀行に貸し出すときの金利を下げることです。
金利が下がることで、民間銀行は安くお金を調達できます。
すると、世の中の企業にも金利を安く貸し出せる、という流れでお金の量を増やそうとしている政策です。
あとで書きますが、この政策金利はFXの相場において決定的な影響があります。
こいつを巡って、数円から数十円も相場が動くのです。
資産の買取というのは、たとえば民間の銀行が持っている国債を中央銀行が買い取って代わりに現金を銀行に渡す、というのが一例です。
すると民間銀行にお金が増えます。増えたお金を銀行は運用しなければなりませんね。
すると企業や個人への貸し出しが増えて、お金の量が増える、というわけです。
(上の例はかなり教科書的で、現実とはちょっと違いがありますが、今はこの理解で良いです。)
近年はよく金融緩和のなかでもQE(量的緩和)といわれるやつがあります。
これは、資産買い取りを継続的に大量にやることを指します。
金融緩和の逆は?
逆に景気がいいときに、バブルなどで物価が上がり過ぎないように金利を引き上げたりするのが、金融引き締めです。
※2015年時点ではアメリカが、まさにこの利上げに直面しています。
基本的な金融緩和とFXの関係
長ったらしく書いてきましたが、いよいよ本題です。
金融緩和した通貨が売られるというのがFXのマーケットの基本的な反応です。
日銀が緩和するなら円安、つまりドル円は上昇します。
こうなる理由は、実ははっきりとはしていません。
色んな経済学の説はありますが、完璧に説明しているものが世の中にないのです。
という理由で説明させることが多い気がします。
政策金利の引き下げなら、為替先物の動きで説明がつきますが、今回は説明から省きます。
FXの入門者にとっては、まずはこれだけ覚えればOK
金融緩和する通貨 = 下落 (売られる)
日本が金融緩和をすれば日本円が売られる(ドル円チャートは上昇)
ユーロが金融緩和するならユーロが売られる(ユーロ円は下落)
ただし、緩和をしてその効果が十分出てくると
金融緩和の効果 => 景気が良くなる => インフレ
インフレになれば、今度は緩和ではなくて、引き締めに向かうわけです。
引き締めとは、緩和を止めて利上げや世の中からお金を回収するようなことをするのです。
そうすると、その通貨わ買われるのです。
アメリカが引き締めで利上げすればドルが買われる(ドル円は上昇)
緩和されるときのFXトレード法
基本的には、緩和される通貨は売られるので、そのトレンドに沿うようにポジションを取ります。
いまはユーロが金融緩和が近いのでユーロドルならショートをする、といった感じです。
とくに政策金利には注意を払いましょう。
えげつないほどに為替相場を動かすことが多々あります。
ふじたは(というか多くの投資家は)これを逆手にとって、政策金利が下がり、相場が大きく動くビックチャンスをモノにしようとトレードをしてくるのです。
トレードの例
たとえばオーストラリアのインフレ率が1%だったとします。
RBAの目標は2 - 3%なので、もっとインフレ率を高めようとします。
つまり、どこかで金融緩和をしてくるだろうと予想ができますね。
緩和ということは、、、豪ドルは下がる、という見通しが立ちます。
あとは、経済指標(ファンダメンタルズ)を確認して、本当にRBAが緩和に踏み切るかをウォッチしつつトレードすればいいんです。
織込み相場
ただし、実践的にはそう単純にいかない場合も多い。
QEといわれるような大規模な緩和なら下落するのは間違いありません。
しかし、そう大したことのない規模の緩和ならむしろ、その通貨が買われることがあります。
これがこのブログでもたびたび書いている「織込み相場」というやつです。
たとえば、金融緩和の1つで政策金利の引き下げを行う場合、中央銀行はあらかじめ金融緩和の検討をしていることを世間に発表することが多いです。
すると、その発言を知った投資家が緩和実施の発表する前に、あらかじめその動きを予想してその通貨を売ることがあります。
このことを「織込み相場」というのです。
実際に緩和される前に、予想であたかも緩和されたかのようにあらかじめ通貨が売られる...
そして織込み相場で十分に売られたので、政策金利の発表後はむしろそのショートポジションを利益確定して買い戻しが発生して上昇することがよくあるのです。
だからトレードには注意が必要です。
市場にとってその緩和はどの程度、想定されたのか?をニュースやそれまでの相場の動きから感じとって、十分に緩和が織り込まれているのかどうかを自分自身で判断する必要があります。
ここの見極めにはある程度の経験が必要になります
逆にこの肌感覚が掴めると収益は大きく伸ばせるはずなのです!
と小難しいことはここまで!
なぜなら書いてる僕がもう眠いからzzz